「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
(C)Universal Pictures
ウィンストン・デューク
エリザベス・モス
【あらすじ】
【コメント】
さて、三連休の中日に鑑賞したのは、2017年『ゲット・アウト』で話題になったジョーダン・ピール監督待望の新作である本作。ポスターも実にインパクトがありますな。
しかしながら、都内での劇場館数がとても少なく、都心に足を運ばなくてはならないとあって、最近池袋にオープンした「グランドシネマサンシャイン」で鑑賞した次第。新宿の劇場が満席だったこともあったので、結果的に池袋になってしまったのですが。それでも、夜9時であったにもかかわらず満席でしたな。
(C)Universal Pictures
ふむ、なるほど。まあ、そこそこ面白かったかなという感じ。おそらくは、ジョーダン・ピール監督が本作でもって世相をぶった切ろうという思惑はなんとなくわかりましたが、ちょいと分かりづらい展開だったかな~。劇場館数が少なかった理由も何となくわかりました。前作『ゲット・アウト』のような万人受けのエンタメ系ではなかったのは確かです。
本作は簡単に言ってしまうと、いわゆるドッペルゲンガーを扱ったスリラーもので、パンフレットの監督のインタビューによると、昨今の日本でも叫ばれている経済格差をテーマとしているとのこと。なるほど、国の政策によって捨てられ、食べるものも教育も受けられず地下でくすぶっていた複製人間たちが決起し、地上で優雅に暮らしている“自分”を殺して成り代わろうとする。国の施策によって貧困を余儀なくされた人間たちの怒りというのがテーマということなんでしょう。
読んでみればなるほどそういうことかとなるわけですが、ちょいとテーマに重きを置き過ぎてしまっていて、怖いというよりも「いったいこれは何をやってんだ???」「俺は何を見せられてるんだ???」といった疑問のほうが強かったですね。後半になるにつれ、だんだん分かってくることはあるし、ラストのどんでん返しもお約束といったところですが、やっぱり監督が伝えたいメッセージが前のめりしちゃってて、ちょっと苦しいな~といったスリラー映画でしたね。
(C)Universal Pictures
とはいえ、こういったテーマ性を持ったスリラーものは、殺人鬼が大暴れといったそんじょそこらのスリラー映画とは一線を画す奥深いものがあるので、見応えがあるのは確かです。こんな一風変わったスリラーものを今後もジョーダン・ピール監督には期待しています。
【2019年度 Myランキング】(9/15時点)
本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
池袋は相変わらず賑わってますな。
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
3位:運び屋 ★★★★
4位:翔んで埼玉 ★★★★
5位:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド ★★★★
8位:七つの会議 ★★★☆
10位:がっこうぐらし! ★★★☆
次点:引っ越し大名! ★★★☆
(ワースト)… ★★☆以下が基準
1位:麻雀放浪記2020 ★☆
2位:天気の子 ★★
<その他ランク外一覧>
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