「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。
これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。
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ポン・ジュノ
イ・ソンギュン
チョ・ヨジョン
チェ・ウシク
パク・ソダム
【あらすじ】
韓国のとある街。半地下住宅で暮らすキム一家4人は皆失業中で貧しい生活を送っていた。
ある日、留学に行く友人の代わりに豪邸で暮らす富裕層のパク一家の家庭教師をすることになった長男ギウは、美術教師として長女のギジョンや運転手、家政婦として父と母を他人と偽り潜り込ませることに成功する。
パク一家に“パラサイト”することに成功したキム一家だったが、追い出された元家政婦の訪問をきっかけに事態は一変する―
【コメント】
新年二発目。めぼしい作品が公開される中で、とにもかくにもこれは絶対に観ようと決めていたのが本作。韓国映画である本作は、第72回カンヌ国際映画祭で見事パルムドールを受賞した話題の作品で、公開前からネットでも評判がいいようです。
なんといっても韓国の名監督ポン・ジュノの作品となれば、期待せずにはいられない本作。さっそく三連休の中日「立川キノシネマ」に足を運んだ次第です。いや~どの時間帯も満員御礼。人気の高さをうかがえます。
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いや~面白かった!評判どおり、片時も目を離せない展開の連続。要するに、昨今の世界的な格差社会の問題を韓国の視点から描いた問題作でしたね。ポン・ジュノ監督さすがの手腕といったところでしょうか。
ストーリーとしては、前半は半地下の家に住む無職ビンボー家族が、あの手この手で富裕層の家にパラサイト(寄生)していく展開。この部分だけでもテンポよく見せてくれるので飽きない。ただこれだけじゃな~と感じた矢先、追い出された元家政婦が訪問てきた後半から、まさに予測不能の怒涛の展開。クライマックスは韓国映画お得意のカオス展開と、特に後半の幾重にも仕掛けられた息をのむ展開に「いったいどうなるのだろうか」と目が離せない。いや本当によくこんなストーリー思い浮かぶもんだと、改めて韓国映画の凄さを実感した作品でした。
僕が思うに、本作は昨年観た傑作『ジョーカー』にも通じるテーマが隠されていると思うんですね。富裕層と貧困層が顕著に表れている昨今、なんとか富裕層にとって代わってやる、ギャフンと言わせてやるという貧困層の嫉妬と足搔きが見て取れる。しかし注目すべきは、彼らは“半地下”の住人、いわば貧困層でもまだまだマシな貧困層であって、日の光すら浴びることができない“全地下”とでも言いましょうか、下には底なしの下がまだまだいる。そんな奴らが足を引っ張り合う世の中に問題提起しているんじゃないかと思いましたね。今の韓国の社会は特にそんな感じではないんでしょうかね。
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本作、なんと今年度の米アカデミー賞の作品賞にノミネートされているということで、韓国映画として快挙を成し遂げています。今年度は『ジョーカー』という強敵も待ち受けていますから受賞は難しいかもしれませんが、昨今映画でも多く描かれている格差社会という世界的問題に切り込んだのは、まさに時代の流れという感じがします。
【2020年度 Myランキング】(1/12時点)
本作は、本年度のベスト10中1位(暫定)にランクイン。
三連休は楽しいな。
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
1位:パラサイト 半地下の家族 ★★★☆
2位:
3位:
4位:
5位:
6位:
7位:
8位:
9位:
10位:
次点:
(ワースト)… ★★☆以下が基準
1位:
2位:
3位:
<その他ランク外一覧>

