「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。
これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。
(C)前田建設/Team F (C)ダイナミック企画・東映アニメーション
英勉
【 原作 】
永井豪
高杉真宙
上地雄輔
岸井ゆきの
本多力
町田啓太
山田純大
鈴木拓
水上剣星
高橋努
濱田マリ
鶴見辰吾
六角精児
小木博明
【あらすじ】
大手総合建設会社“前田建設”。
ある日、広報グループ長の浅川が、アニメ「マジンガーZ」に登場する地下格納庫兼プールを建設するとしたらどうなるかを検証するウェブ連載を提案、現実に基づいた見積と工期を算出することになる。
最初はノリ気じゃなかった若手社員・土井ら広報グループだったが、実際の現場で働く技術者たちの熱い情熱を目の当たりにし、次第に本気で取り組んでいく―
【コメント】
さて、今回は珍しく旧知の友人を誘い映画を鑑賞。地方から東京に遊びに来ていた友人だったが、いろいろとスケジュールが狂ってしまい、じゃあ観たい映画あるから付き合えやと誘ってみた次第。
様々フィギュアをコレクションしている友人なら本作はうってつけだろうと、「新宿バルト9」に揃って足を運んだ次第です。
(C)前田建設/Team F (C)ダイナミック企画・東映アニメーション
いや、面白かった。空想の建造物を現実化するために、必要な技術や方法、お金や工期をああでもないこうでもないと試行錯誤しながら形にしていく。モノづくり日本の技術の結晶が垣間見られる新感覚のコメディ映画でしたね。一見地味な設定ながら、ここまでエンターテイメントに仕上げたのは素晴らしいです。
僕はコンピュータ系の会社に勤めているので、本作の建設企業とは全く畑は違うんですが、ひとつの案件を形にしていく過程は非常に似ているんですよね。無理難題ともいえる案件をどうやって形にしていくか、そのためにはいくらかかってどれくらいの期間が必要なのか。大きな部分は方針が分かったものの、細かい工程に移ったときにまた問題が発生する。やっと9割方完成の目途がついたときに重大な見落としが発覚する。だけど、会社の手前出来ませんでしたは許されない。そこからまた、ああでもないこうでもないと打開策を見出し完成させていく。建設やITに限らず、モノづくりに従事している企業は皆一緒なんじゃないでしょうかね。本作はその過程を面白おかしく描いていますが、その苦労がよくわかると思います。それが分かるからこそ、僕は面白いと感じたんだと思いますね。
(C)前田建設/Team F (C)ダイナミック企画・東映アニメーション
正直、本作は演出次第でもっと面白く出来たんじゃないかと思いますが、それでもひとつのものを生み出す苦労というのが伝わってくるのは確かです。最後に「宇宙戦艦ヤマト」デスラー総統が登場したあたり、次は巨大宇宙船の見積かと、続編を大いに期待したいと思います。
ちなみに、本作に出演している女優・岸井ゆきのはちょっとお気に入りです。
【2020年度 Myランキング】(2/2時点)
本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
秋葉原はいつも多国籍で賑やかだな。
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
4位:
5位:
6位:
7位:
8位:
9位:
10位:
次点:
(ワースト)… ★★☆以下が基準
2位:
3位:
<その他ランク外一覧>
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