「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。
これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。
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(C)行成薫/集英社 (C)映画「名も無き世界のエンドロール」製作委員会
行成薫
岩田剛典
新田真剣佑
山田杏奈
中村アン
石丸謙二郎
大友康平
柄本明
【あらすじ】
複雑な家庭環境で育った幼なじみのキダとマコト、そして転校生ヨッチ。3人は固い絆で結ばれ成長していった。
ある日、キダとマコトが働く自動車整備工場に政治家令嬢でトップモデルのリサが現れ、マコトは彼女に強く惹かれていく。マコトはリサに見合う男になるべく工場を退社、忽然と姿を消してしまう。
2年後、裏社会の交渉人として成功したキダはマコトと再会し、リサにプロポーズを決行しようと計画するが、それは2人が10年の歳月をかけて企てた壮大な計画だった―
【コメント】
緊急事態宣言の真っただ中、今回、劇場に足を運んだのが本作。
前々から劇場予告編で散々目にしており、「ラスト20分の真実!」といういかにもな客寄せ文句、こんな宣伝で騙されたためしがないぜと感じながらも、そこはやっぱり映画ファンとして興味をそそられたわけで、さっそく「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。
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(C)行成薫/集英社 (C)映画「名も無き世界のエンドロール」製作委員会
うむ、なるほど。結論から言えば面白かったしよくできたシナリオだったと思います。ただ、あまりにも予想どおり事が進んでしまうので、ラスト20分に裏切られた感は全くありませんでしたが。
ストーリー展開として、キダとマコト、そしてヨッチの複雑家庭仲間の小学校時代の出会いと、キダとマコトが成長してリサに出会い“プロポーズ作戦”を仕掛けるまでの過程が交差して進んでいき、クライマックス20分でその“プロポーズ作戦”の全容とその理由が明かされるといったもの。理由と結果をクライマックスにすべて集約する、構成としてはとてもうまく出来ていると思います。
ただですよ、映画スキルの高い人や勘の良い人ならば、前半も前半でどういう展開になっていくのかおおよそ予想できちゃうと思うんですよね、これ。それこそ超高飛車でヤな感じのリサが登場した時点で。リサの登場なんてしょっぱなもしょっぱな。リサが登場したのに仲良しのヨッチがいない、何かを見つけたかのようなマコトの表情。これはこういう展開で進んでいくのかな?いやいや、それじゃああまりにも当たり前な展開過ぎる。もっとひねりの利いた予想外の展開が待ち構えているはず・・・そう思って観ていたら、まさにそのまんまの展開で進み、そのまんまのクライマックスを迎えるわけです。そのまんまの展開過ぎて、自分に予知能力が芽生えたのではないか?と錯覚してしまうくらいに想定通りに事が進んでいく。良い意味での裏切り展開を期待していただけに、物足りなさは非常に残りましたね。
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(C)行成薫/集英社 (C)映画「名も無き世界のエンドロール」製作委員会
いや、それにしても、リサ役で出演している中村アンの高飛車クソ女キャラっぷりは最高に良かったですね。清々しいほどに不快にさせてくれるモデルを演じていたので、本作で中村アンの評価はかなり上がりました。それに引き換え、ヨッチ役の山田杏奈ちゃんが地味過ぎてね。可愛いんですけど、中村アンに押された感じになってしまってます。勿体ない。
ちなみに、エンドロール後に数秒だけおまけがありますのでお見逃しなく。最初はなんぞこれ?と思ったんですが、ああ結局殺し屋になったのね、と理解しました。
【2021年度 Myランキング】(1/31時点)
本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
年度末で忙しくなってきたぜ!
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
3位:
4位:
5位:
6位:
7位:
8位:
9位:
10位:
次点:
(ワースト)… ★★☆以下が基準
2位:
3位:
<その他ランク外一覧>
燃えよデブゴン TOKYO MISSIONおとなの事情 スマホをのぞいたら名も無き世界のエンドロール
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