「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。
これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。
チェン・シンシュー
エレノア・リー
ノーマン・チュー
ユン・ワー
スティーブン・チャン
キャロル・ガオ
グロリア・チャン
【あらすじ】
官史を目指し試験を受けようと旅する青年ニン・ツァイチェンは、妖怪が人間の魂を吸い取るといわれている村に立ち寄る。その夜ニンは、美しいニエ・ツアオチンの家に泊めてもらうことになるが、ニエは叔母であるラオラオの人間の魂を吸う妖怪の一人であった。
間一髪のところを妖怪ハンターのイエンに助けられるが、ニンとニエは互いに心惹かれ合い始め密かに密会を重ねる。
そのことを知ったラオラオは激怒し二人を引き裂こうとする。ニンはニエを守ろうと妖怪ハンターとともにラオラオと黒山の悪鬼に立ち向かう―
【コメント】
未だ緊急事態宣言が解除されず、なかなか劇場公開も華やかではない今日この頃、たまにはDVDスルーでも観てみようかと手に取ったのが本作。
80年代に生きた映画ファンなら知っていると思われるツイ・ハーク製作の香港映画『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』のリメイク版です。いや~懐かしい。僕が高校生の時でしょうかね。これは香港でも大ヒットしてパート3まで製作されたもので、2020年に満を持してのリメイクということで、どんなものかと鑑賞してみた次第です。
うん、なるほどね。この手のアジアンなファンタスティックホラーは中国のお得意芸というか、もう中国でしか作れない作品。当時の映像と比較しても格段に映像クオリティは増していますね。まあ、当たり前といえば当たり前ですが。ただ、僕の脳内が美化してしまっているのか、ジョイ・ウォン&レスリー・チャンの1987年版には及ばずといったところでしょうか。映像は超えていても思い出は超えられなかったということでしょう。
今の若い人はジョイ・ウォンとレスリー・チャンを知らないかもしれませんが、ジョイ・ウォンは本当に美しかったんです。日本でも人気があって、日本のCMに出てたりCDなんかも出してたりしてましたからね。レスリー・チャンも80年代90年代に多くの映画に出演していた美青年。残念ながら自殺してしまいましたが。その美男美女が織りなす叶わぬ純愛が当時とても新鮮だったし、アクション一辺倒だった香港映画に新風を吹き込んだ作品でもあるわけです。
本作の主演も美男美女であることは確か、アジアンビューティーなのは間違いないんですが、やっぱりあのジョイ・ウォンとレスリー・チャンのスター性あふれるオーラにはとても太刀打ちできていない。当時のインパクトに迫るほどのものではなかったですかね。まあ、僕の中で美化されちゃっているんでしょうが。
とはいえ、ラストシーンはやっぱりちょっとグッときましたからね。こういった純愛ものうまいよね、中国映画は。妖怪役のエレノア・リーも可愛らしく、これぞアジアンビューティーという出で立ち。今後の活躍が期待できますね。
【2021年度 Myランキング】(2/20時点)
本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
祝日が中途半端な日。
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
2位:哀愁しんでれら ★★★☆
5位:
6位:
7位:
8位:
9位:
10位:
次点:
(ワースト)… ★★☆以下が基準
2位:
3位:
<その他ランク外一覧>
燃えよデブゴン TOKYO MISSIONおとなの事情 スマホをのぞいたら名も無き世界のエンドロールファーストラヴチャイニーズ・ゴースト・ストーリー(未)

