「ドント・ブリーズ2」　★★★～ちょいと考えすぎ

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

「『シネマ報告書2021』の掲載にあたって」

ちょいと考えすぎ★★★Image may be NSFW.
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（2021年／アメリカ／98分／Don't Breathe 2） 【　脚本・監督　】ロド・サヤゲス【　出演　】

スティーブン・ラング

ブレンダン・セクストン3世

マデリン・グレース

【あらすじ】

　惨劇から8年。盲目の老人は、人里離れた屋敷で少女フェニックスと2人静かに暮らしていた。

　ある時、老人の屋敷に謎の武装集団が現れ、フェニックスを連れ去ろうとする。老人は、8年前の事件に罪を感じていたが、フェニックスを守るため能力が再び目を覚ましていく―

【コメント】

　さて、東京五輪も無事？終わり、コロナの感染者数が類を見ない増加傾向にある中、ここにきて何気に注目作品が劇場公開されている今日この頃なわけですが、今回鑑賞したのは2016年にスマッシュヒットしたスリラー映画『ドント・ブリーズ』の5年ぶり待望の続編である本作。

　しかしながら、あれだけ話題になった作品の続編のわりにはいまいち話題になっておらず、僕的にもなんか急に降って湧いて出てきたような続編という印象。とはいえあれだけ面白かった映画の続編となれば観ないわけにはいかんだろうと、さっそくテレワーク後の夕方「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。

　ちなみに本作、劇場用パンフレットは作られていない模様。話題となった作品の続編がパンフ未製作とは・・・

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　うーむ、どうなんだコレ。まあ、とりあえずつまらなかったわけではないし純粋に楽しめたので及第点ではあります。しかしながら、前作のスリリングなスリラーの続編として考えると、う～んといった感じ。なんか、前作との差別化を考え過ぎてしまったあまり、なんか違う方向に行ってしまった印象が強いです。正直、若干のコレジャナイ感を感じました。

　前作でコソ泥を恐怖のどん底に落とした盲目の老人が、今回は一人の少女を守るために悪に立ち向かうヒーロー的な存在という立ち位置。まあそれはそれで良いとは思いますが、“ドント・ブリーズ”（息をするな）のストレートなタイトルのとおり、前作はちょっとした吐息の漏れで屈強な盲目の老人が襲い掛かってくるという、まさに息をのむ展開がスリリングで面白かったわけですが、今回はこの“ドント・ブリーズ”なスリリングさがほぼほぼ活かされてなく、盲目老人が圧巻をなぎ倒す純粋なアクションと少女とのドラマにベクトルが変わっているわけです。

　しかも、屈強な恐怖の盲目老人、前作の事件で贖罪の心に目覚めたのが原因なのか、ほぼほぼ無双状態だった前作と比較して何ともまあ弱っちいというか、随分とやられまくるので、あれこいつこんなに弱かったっけ？なーんか観たかったものと違うな～という感想。せめて、クライマックスでは前作の無双を踏襲してほしかったですかね。

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　本作の結末を観るかぎり、普通に考えれば第3弾はなさそうな空気ではありますが、エンドロール後の映像がこれまた謎で、ぶっちゃけエンドロール後に流す意味はなさそうなものではあるんですが、ここから第3弾が始まるという含みを持たせているのかな～という気がしましたね。まあ、本作がヒットすればもちろんあり得るでしょうが、コレジャナイ感を他の観客が感じなければ厳しいところですね。

【2021年度 Myランキング】（8/14時点）

　本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。

　マスクニキビ増殖中・・・

（ベスト）…　★★★☆以上が基準

　　１位：ファーザー ★★★★★

　　２位：すばらしき世界 ★★★★

　　３位：ヤクザと家族 The Family ★★★★

　　４位：Mr.ノーバディ ★★★★

　　５位：ガンズ・アキンボ ★★★★

　　６位：ラスト・フル・メジャー知られざる英雄の真実　★★★★

　　７位：映画賭ケグルイ絶体絶命ロシアンルーレット ★★★★

　　８位：哀愁しんでれら ★★★☆