「元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件」　★★★～タイトルで惹きつけるしか手はない

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

「『シネマ報告書2021』の掲載にあたって」

タイトルで惹きつけるしか手はない★★★Image may be NSFW.
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（2020年／スウェーデン・アメリカ／92分／Horizon Line） 【　監督　】ミカエル・マルシメーン【　出演　】アリソン・ウィリアムズアレクサンダー・ドレイマンキース・デビッド

【あらすじ】

　友人の結婚式に出席するため、インド洋に浮かぶ孤島に向かうことになったサラ。しかし、そこでかつての恋人ジャクソンと出会い気まずい状況に。

　セスナ機で孤島に向かう当日、そこにジャクソンも乗り合わせ、さらに気まずい中で離陸する。

　ところが、離陸してほどなくして地上6000メートルの上空でパイロットが心臓発作を起こして急死するというアクシデントが発生。自動操縦は機能せず、GPSや通信機器も故障し、前方には巨大乱気流が迫ってきていた。

　絶体絶命の状況で、サラとジャクソンは力を合わせて墜落しないよう奮闘するが―

【コメント】

　原題「Horizon Line」（地平線）なのに、とんでもない邦題つけよったなーと、劇場公開当時タイトルのインパクトだけで気になっていた本作。まあ、その今どきのアニメっぽいタイトルのタイトルの良し悪しは置いとくとしても、プチパニック映画として気になっていたのは確か。

　結局、劇場での鑑賞はスルーしましたが、今般めでたくレンタル開始ということで、さっそく手に取ってみた次第です。

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　うむ、まあ大方の予想どおりのオーソドックスな展開ではありましたが、ワンシチュエーションのサスペンスものとしてコンパクトにまとまっていて、ダレることなく楽しく観られましたね。面白かったけど、想定の範囲を大きく超えない所詮B級の展開でもあるので、なんとかタイトルのインパクトで惹きつける以外に観てもらう手はないという感じはしましたが。まあ、邦題が地平線だったりホライゾン・ラインだったりしても完全スルーしちゃいますからね、配給会社の努力？は垣間見れます。

　とはいえ、2016年『ロスト・バケーション』の製作陣が放つという謳い文句だけあって、サスペンスフルな展開は見どころ。パイロットが心臓発作で急に死んでしまうところから、積乱雲の中の飛行やらセスナ機の破損、ガス欠、負傷などなど、これでもかと思いつく限りのパニック展開を詰め込み、セスナ機運転したことがない人間がここまで出来るもんかよというツッコミも感じつつも飽きさせない。ラム酒をガス代わりに注入する展開はハラハラドキドキです。

　もっとも、タイトルにもある元カレとツイラクだけは絶対に避けたかったのか否かについては微妙に違う気がしましたが。そもそも、事情があるとはいえ原因作ったのは彼女のほうだし、元カレが納得いかない気持ちもわかるわけで。しかも、出発前夜にワンナイトやっちゃってるからね。

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　そんなわけで、小粒ちゃんなB級作品ではありますが無難に楽しめた映画でした。気になっていたものだったので、とりあえず年内に鑑賞できて良かったなと。この手のワンシチュエーションものもまだいろいろと題材はあるでしょうが、なんとかタイトルを工夫して惹きつけなきゃならないくらい量産されているので、配給会社も大変ですな。

【2021年度 Myランキング】（12/18時点）

　本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。

　年末大掃除しないとな。

（ベスト）…　★★★☆以上が基準

　　１位：ファーザー ★★★★★

　　２位：サウンド・オブ・メタル～聞こえるということ～ ★★★★☆

　　３位：護られなかった者たちへ ★★★★☆

　　４位：孤狼の血 LEVEL2 ★★★★☆

　　５位：すばらしき世界 ★★★★

　　６位：ヤクザと家族 The Family ★★★★

　　７位：空白 ★★★★

　　８位：ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結 ★★★★