「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。
これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。
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ザキ・ユーセフ
ソフィー・トルプ
アンドレス・マテセン
リサ・カーレヘド
トーマス・W・ガブリエルソン
キャスパー・フィリップソン
【あらすじ】
過去の未解決事件を専門に扱うコペンハーゲン警察の部署・特捜部Q。
特捜部Qの警部補カールは、相棒アサドとともに、小児性愛者の疑いのある公務員スタークの失踪事件を調査する。
ある日、デンマークの国境警察が、スタークのパスポートを所有する少年マルコを拘束、カールたちはマルコに事情聴取を取ろうとするが、マルコは口を閉ざしたまま何も話そうとしない。
捜査を進めていくうちに、スタークの失踪に巨大な権力が動いていることを知り、カールたちは真実に踏み込んでいく―
【コメント】
会社でのトラブル再発や新年度に向けた年度末の事務処理等々、残業続きの今日この頃。これは休日出勤してでも仕事を片付けるべきか思案しつつも、根を詰めると体が持たないということで、休日出勤は華麗にスルー。残業帰りの週末、いつもの行きつけのTSUTAYAで新作を物色したところ、これは観なくちゃならんと手に取ったのが本作です。
『特捜部Q 檻の中の女』、『特捜部Q キジ殺し』、『特捜部Q Pからのメッセージ』、そして2018年『特捜部Q カルテ番号64』に続く待望の第5弾ということで、僕は非常に楽しみにしていた作品です。僕は何度も本シリーズは単体で劇場公開すべきだと訴えているんですが、5作目となる本作も「未体験ゾーンの映画たち2022」で上映された1本となり、しかも本作からキャストが一新されたということで、いろいろとちょっと残念な気持ちにもなりつつも、このミステリーシリーズはハズレが無いので、さっそく鑑賞してみた次第です。
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(C)2021 Nordisk Film Production A/S. All Rights Reserved.
いや~面白かった。5作目となる本作も変わらず面白かったです。キャストが一新されたことが不安材料ではあったものの、いつもと変わらない重厚なミステリーでしたね。まあこれは、原作がよく練られているからなんでしょう。シナリオがよく出来ていれば誰が作っても良い映画ができる。これは巨匠・黒澤明監督の言葉。本作もまたしかりです。もっとも、はみだし刑事のカールのキャストが随分とおじいちゃんになっちゃったなーという気持ちはありましたが。
少年マルコが失踪した公務員のパスポートを所持している謎や小児性愛者というレッテルを張られた公務員の行方、それらの背後に浮かんでくる権力者の収賄。謎が謎を呼ぎ、はみだし刑事カールとアサドが地道に足を使って未解決事件に決着をつける。本シリーズに共通するのは、背後に巨大な権力というものが存在するということで、それを一刑事の手段を択ばない強引な捜査で叩かれながらも真相に近づいていく爽快さがたまらなく面白い。映画全体に流れている暗く重い空気感が、さらにミステリー感を醸し出していて見応え十分です。
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(C)2021 Nordisk Film Production A/S. All Rights Reserved.
調べてみると、まだ原作のストックはあるようで、これ以降はこのキャストでシリーズが進んでいくんでしょうかね。個人的には前のキャストのほうが好きだったんですけどね。
とはいえ、隠れた面白さを放つミステリーシリーズなので、今後も是非とも続けていってほしいです。願わくば、やっぱり個人的には単体上映してほしいところです。
【2022年度 Myランキング】(3/26時点)
本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
年度末は残業続き。
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
2位:さがす ★★★★
3位:ザ・バットマン ★★★★
6位:ナイル殺人事件 ★★★☆
9位:
10位:
次点:
(ワースト)… ★★☆以下が基準
2位:
3位:
<その他ランク外一覧>
ノイズバイオハザード ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ嘘喰いコーダ あいのうたヤクザプリンセスHOMESTAY ホームステイアクセル・フォールレッド・ブレイクガンパウダー・ミルクシェイクKAPPEI カッペイ特捜部Q 知りすぎたマルコ
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