「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。
これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。
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ジョナサン・グロフ
ベン・オルドリッジ
ニキ・アムカ=バード
クリステン・ツイ
アビー・クイン
ルパート・グリント
【あらすじ】
ゲイのカップルであるエリックとアンドリュー、そして彼らの養女ウェンの家族は、別荘である山小屋で穏やかな休日を過ごしていた。
すると、そこに武装した見知らぬ謎の男女4人が訪れ、家族は訳も分からぬまま囚われの身となってしまう。彼らはエリックたちに「家族のうちの誰か1人が犠牲になることで世界の終末を止めることができる、拒絶すると何十万もの命を奪うことになる」と告げ究極の選択を迫ってくる。
テレビでは世界各国での自然災害を報じているが、エリックたちは訪問者の言うことをにわかに信じることができない。隙をついてなんとか山小屋からの脱出を試みるのだが―
【コメント】
年度末山ほど残業したからせめて午後半休取らせてもらうぜ!本来なら2日有休取ってもおかしくないからな!と会社に啖呵を切ったわけではないが、とにかく仕事の山を何とか乗り切ったので、ちったあ休んでも罰は当たらんだろうと金曜午後は半休を取得、そのまま映画館に足を運んで鑑賞したのが本作。
映画ファンならご存じM・ナイト・シャマラン監督待望の最新作ですが、個人的にシャマランの最高傑作は『シックスセンス』のみだと思っているので、特別期待していませんでした。
しかしながらそこは映画ファン、シャマラン監督最新作と聞いたら観たい衝動に駆られてしまう哀しい性、なんだかんだで気になってしまったので一路「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。
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(C)2022 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.
うーん、まああまり期待はしてませんでしたけどね、仕事の疲れを吹き飛ばすほどの面白さは正直なかったです。というか、舞台が山小屋の中だけのワンシチュエーションで、基本会話と展開だけで進んでいって大きな事件が起こるわけでもないので、ぶっちゃけ眠気のほうが勝ちそうになっちゃいましたね。
何とか眠気をこらえ気合で最後まで観ることができた僕の感想は以下の3つです。
1.題材的に映像向きじゃない
2.宗教観が違う日本人には不向き
3.故に鑑賞後モヤモヤが残る
一体何が起こっているのかについては、後半になって聖書・キリスト教に関連すること(黙示録の四騎士なるもの)なんだなーというのが分かりますが、仏教や神道が根強い日本という土地柄上、本作の内容はピンとこない人のほうが多いんじゃないかと思います。
「これは黙示録の四騎士のことだ!」って言われてもなー、そういうことだったのか!とはならないっす~というのが正直なところです。なので、キリスト教の知識がない僕にとってはスッキリしないモヤモヤが残る鑑賞後の後味となってしまいましたね。
根幹の部分が聖書というところもあるし、家族を殺すか否かの究極の選択を迫られる中で、それぞれの考え方が変化していくところが本作のミソだと思うんですが、どうもそこらへんのそれぞれの心情が上手く描かれていなかったようにも感じます。
やっぱり原作が小説の映像化なので、活字のほうがそこらへんうまく描いているんじゃないかなと。映像向きの内容ではなかったんじゃないかと感じます。
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まあとはいえ、本作のような状況に立たされた時、十万人の命を救うために自分の命を差し出すことができるのか?それとも自分自身の命を守るか?という究極の選択はちょっと考えさせられますけどね。自分の命を差し出して十万人の命を救ったとしても感謝されるわけでもなし、自分の命を守って十万人が死んだとしても顔を知らないんだから恨まれることはない。かといって自分の命を守って、結果、地球上に自分一人しかいなくなってしまう状況はさらに生き地獄。
死ぬも地獄、生きるも地獄。人生でそんな究極の選択の立場にならないことを切に願いますね。
【2023年度 Myランキング】(4/7時点)
本作は、本年度のワースト3中1位(暫定)にランクイン。
充実した半休でした。
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
1位:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス ★★★★☆
2位:ロストケア ★★★★
5位:パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女 ★★★☆
6位:非常宣言 ★★★☆
9位:#マンホール ★★★☆
10位:
次点:
(ワースト)… ★★☆以下が基準
1位:ノック 終末の訪問者 ★★☆
2位:
3位:
<その他ランク外一覧>
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