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「首」★★★★~世界のキタノはまだまだ健在!

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

 これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

『シネマ報告書2023』の掲載にあたって

 
世界のキタノはまだまだ健在!
★★★★
(C)2023KADOKAWA (C)T.N GON Co.,Ltd
 
(2023年/日本/131分
 
【 原作・脚本・監督・編集 】
北野武
 
【 出演 】
ビートたけし
西島秀俊
加瀬亮
中村獅童
木村祐一
遠藤憲一
勝村政信
寺島進
桐谷健太
浅野忠信
大森南朋
六平直政
大竹まこと
津田寛治
荒川良々
小林薫
岸部一徳

 


 

【あらすじ】

 

 天下統一を目指す武将たちが群雄割拠する戦国時代。尾張の武将である織田信長は、毛利軍、武田軍、上杉軍、京都の寺社勢力と激しい攻防を繰り広げていた。

 そんな中、信長の家臣である荒木村重が謀反を起こして姿を消す。信長は明智光秀や羽柴秀吉ら家臣たちを集め村重の捜索命令を下す。

 秀吉は弟の秀長や軍師の黒田官兵衛らとともに策を練り、芸人であり元忍でもある曽呂利新左衛門に村重を探すよう指示、秀吉は天下を獲ろうと暗躍する―

 

 

【コメント】

 

 さあ!“世界のキタノ”北野武監督が実に6年振りに放つ待望の新作が満を持しての公開!ということで、僕を含めてこの日を待ちわびていたファンも多いはず。

 なんといっても、ここ数年のビートたけしの身の回りでは、オフィス北野との確執による離脱や、長年連れ添った妻との離婚、再婚相手と立ち上げた事務所TNゴンなど、いろいろと大変なことが事が起こっていて映画製作どころじゃない、もしかしたらキタノ映画がもう観られないんじゃないかとも危惧していただけに、本作の公開はファンとしてとても嬉しい限り。

 とにもかくにも、これは劇場で観ないわけにはいかないだろうと公開日初日「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。

 さすがの話題作、劇場はかなりの観客で埋まっておりましたね。

 

(C)2023KADOKAWA (C)T.N GON Co.,Ltd

 

 いやもうね、最高です、最高!キタノ映画ファンとして、もう観られないんじゃないか?とも思っていた新作が観られただけでも嬉しいし、これまでの作品と変わらずこれぞキタノ作品!と言えるような期待どおりの作品が観られて感無量です。変に芸術ぶらないし、特有の冷たい空気感とエグさとユーモアが入り混じった観たかったキタノ作品が観られて最高に面白かったですね!

 そんな僕が感じた本作の感想は以下の3つです。

 

1.これぞリアルな戦国群像劇!

2.加瀬亮の狂気の織田信長は見どころ

3、世界のキタノはまだまだ健在!

 

 本作が“戦国版アウトレイジ”と言われているとおり、とにかく様々な名だたる武将や忍、平民たちたちが入り乱れていて、誰が主役というわけでもない所謂群像劇という位置付けです。とにかくドラマチックな展開は一切ないし、キャラを深掘りして感動させようなんて思ってもいない。それぞれの思惑が交錯し、その思惑に振り回される人間たちの行動が淡々と描かれている。「アウトレイジ」シリーズもそんな感じですね。

 描写にしても、これでもかというくらいとにかく首が跳ね飛ぶし虫けらのように人が殺されまくる。主君の命令は絶対、失敗すれば殺される、もうパワハラどころの話じゃない。だけど、主従関係には恋愛にも似た感情があり、BLの描写も要所要所にある。当時は当たり前だったみたいっすね、武将同士の関係は。それが友情の証であり契りであり、現代の考え方とは大きく違うんです。

 

 とはいえ、ひとりひとりがとてつもなくキャラ立ちをしているので強烈に印象に残る。明智光秀の西島秀俊しかり荒木村重の遠藤憲一しかり千利休の岸部一徳しかり茂助の中村獅童しかり曽呂利新左衛門の木村祐一しかり。

 そして何と言っても狂気の織田信長を演じた加瀬亮の凄さは他に類を見ない強烈なキャラ。名古屋弁でパワハラしまくるしまくる。これまでの主君として立派に描かれていた織田信長像とは真逆の、まさに泣かぬなら殺してしまえホトトギスを地でいくような暴君を加瀬亮は見事に演じていたと思います。

 

(C)2023KADOKAWA (C)T.N GON Co.,Ltd

 

 ということで待望のキタノ作品最新作、僕は大いに楽しませていただきました。まだまだ世界のキタノは健在!御年76歳になってもこれだけのパワフルな作品を作り上げる北野武監督は凄いの一言。一生ついていきます!

 監督曰く、すでに次回作の脚本を執筆中とのことで、まだまだ創作意欲がある北野監督の次なる新作が楽しみでしょうがありません。近いうちにまた観られることを心待ちにしておりますよ!

 

 

【2023年度 Myランキング】(11/23時点)

 

 本作は、本年度のベスト10中8位(暫定)にランクイン。

 Limp Bizkit最高だった!

 

(ベスト)… ★★★☆以上が基準

 

  1位:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス ★★★★☆

  2位:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3 ★★★★☆

  3位:ザ・フラッシュ ★★★★☆

  4位:ロストケア ★★★★

  5位:ヴィレッジ ★★★★

  6位:キングダム 運命の炎 ★★★★

  7位:リバー、流れないでよ ★★★★

  8位:首 ★★★★

  9位:イコライザー THE FINAL ★★★★

 10位:ジョン・ウィック:コンセクエンス ★★★★

  次点:インディ・ジョーンズと運命のダイヤル ★★★★

     シン・仮面ライダー ★★★★

     SAND LAND ★★★☆

     

     

     

 (ワースト)… ★★☆以下が基準

 

  1位:ナイツ・オブ・ザ・ゾディアック 聖闘士星矢 The Beginning ★★

  2位:レジェンド&バタフライ ★★

  3位:クレイジークルーズ(未) ★★

 

 

<その他ランク外一覧>

非常宣言映画 イチケイのカラスカンフースタントマン 龍虎武師キラーカブトガニルパン三世VSキャッツ・アイ(未)パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女スランバー・パーティー大虐殺FALL フォール#マンホールバイオレント・ナイトシャイロックの子供たちアントマン&ワスプ クアントマニアBLUE GIANT湯道別れる決心ミッドナイト・マーダー・ライブフェイブルマンズシャザム!神々の怒りマッシブ・タレントエスター ファースト・キル生きる LIVINGノック 終末の訪問者AIR エアスマホを落としただけなのに(未)search#サーチ2東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編-運命-ナイブズ・アウト:グラス・オニオンTAR ター最後まで行く岸辺露伴 ルーヴルへ行くクリード 過去の逆襲極道統一怪物M3GAN ミーガンワイルド・スピード ファイヤーブーストスパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース大名倒産バビロン東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編-決戦-ホーリー・トイレットPearl パール君たちはどう生きるか65 シックスティ・ファイブオオカミ狩りミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE逆転のトライアングルトランスフォーマー ビースト覚醒ダークグラスリボルバー・リリープロジェクトX-トラクション(未)ベイビーわるきゅーれ 2ベイビーバービー三茶のポルターガイスト死霊のはらわた ライジング(未)GメンMEG ザ・モンスターズ2呪呪呪 死者をあやつるもの劇場版シティーハンター 天使の涙<エンジェルダスト>ミステリと言う勿れ名探偵ポアロ ベネチアの亡霊忌怪島/きかいじまミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!沈黙の艦隊BAD LANDS バッド・ランズソフト/クワイエット次元大介(未)おまえの罪を自白しろ映画ネメシス 黄金螺旋の謎ザ・クリエイター 創造者バイオハザード:デスアイランドインシディアス 赤い扉(未)ドミノゴジラ -1.0ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービープー あくまのくまさん法廷遊戯マーベルズ先生!口裂け女です!スクリーム6(未)

 


 
 
 

 

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