「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。
これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

林遣都
北村一輝
寛一郎
森崎ウィン
本多力
星田英利
野波麻帆
尾上右近
橋本マナミ
柄本明
【あらすじ】
時は江戸時代。
吉良上野介から陰湿ないじめに耐えかねた赤穂藩主は、江戸城内で吉良に斬りかかり切腹となった。
斬られた吉良も逃げ傷で瀕死の状態に陥ってしまい、逃げて死んだとなれば武士の恥、お家取り潰しも免れない。そこで吉良家家臣は一計を案じ、弟である生臭坊主の孝証を身代わりにしようと画策する。
一方、切腹した赤穂藩主の部下・大石内蔵助は、家臣の真言により仇討ちの機会をうかがっていたが、ひょんなことから孝証と内蔵助は出会い親友となってしまう―
【コメント】
さて、今回劇場で鑑賞した作品は、コメディエンヌなバイプレイヤーとして活躍中のムロツヨシ主演による時代劇コメディ。
題材が忠臣蔵という、古来から映画やドラマなどで何度擦られてきたか分からないくらいの超有名エピソードを、あの「超高速!参勤交代」シリーズの原作者である土橋章宏先生が独自の視点で書き上げた作品とあって、これは同じ忠臣蔵でも本作は一味も二味も違うぞという期待もあり、さっそく「田近シネマシティ」に足を運んだ次第です。
(C)2024「身代わり忠臣蔵」製作委員会
うむ、これまでとは全く違った視点での忠臣蔵。奇抜なアイデアでなかなかに面白かったです。無論、史実とはまったく別物だし時代劇としてはライトすぎる感はありますが、とっつきづらい時代劇というジャンルの中ではユーモラスでとても観やすく出来ていると思います。
そんな僕が感じた本作の感想は以下の3つです。
1.ライトな時代劇コメディでとても観やすい
2.ムロツヨシ劇場
3.他の出演者がかすみ過ぎ
忠臣蔵でとかく悪役として悪名高い吉良上野介を視点に、実は彼には出来の悪い弟がいて、殿中で赤穂藩主に切り付けられ実は死んでしまったことをきっかけに、その弟を吉良上野介に仕立て上げてお家取潰しの難を逃れようと奮闘する。
ドタバタな時代劇コメディでありながらも、イヤミったらしい吉良上野介に対し弟の孝証は自堕落でいい加減な人間でありながらも、次第に家来たちの心を開放していく優しさを持った存在なので、展開もハートフル。
吉良孝証と大石内蔵助は実は友情で結ばれており、有名な大晦日の討ち入りは二人の手で仕組まれた出来レースだったという展開も奇抜で面白い。クライマックスの吉良上野介の首を巡ったラグビー試合のような展開もとてもユーモラスで楽しめましたね。
とにかく本作はムロツヨシ劇場と言っても過言ではないほど主演ムロツヨシが出ずっぱり。一人二役というところもあるんですが、とにかく出てこないシーンが無いというくらい出てるし、ヘンな役作りせずクセの強いコメディエンヌが前面に出たムロツヨシという役者の魅力満載の映画だったと思います。ムロツヨシファンなら見応え十分ではないでしょうかね。
(C)2024「身代わり忠臣蔵」製作委員会
本作はムロツヨシが目立ち過ぎていますが、他にも大石内蔵助役の永山瑛太や川口春奈、林遣都、森崎ウィンといった実力派の若手から、柄本明というベテランまで脇を固めています。徳川綱吉役の北村一輝に至っては、両さんのような一本眉毛で登場しています。
こういった豪華キャストをもかき消すくらいのムロツヨシのキャラの濃さが堪能できる作品だったともいますね。
【2024年度 Myランキング】(2/11時点)
本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
新しいスニーカー買ったぞ!
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
3位:カラオケ行こ! ★★★☆
4位:
5位:
6位:
7位:
8位:
9位:
10位:
次点:
(ワースト)… ★★☆以下が基準
2位:
3位:
<その他ランク外一覧>
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