「新・三茶のポルターガイスト」★★☆～やはり信じるか信じないかはあなた次第

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

「『シネマ報告書2024』の掲載にあたって」

やはり信じるか信じないかはあなた次第★★☆

山崎詩郎

児玉和俊

ひなたまる

森脇梨々夏

三上丈晴

【あらすじ】

　数々の心霊現象が発生する場所で有名な東京・三軒茶屋にある劇団の稽古場“ヨコザワプロダクション”。

　前作で潜入取材を敢行したオカルトライター角由紀子は再びヨコザワプロダクションに潜入。物理学者や超心理学者を交えて更なる心霊現象を検証していく―

【コメント】

　台風が近づき雨雨雨の週末。こりゃ本格的な台風に見舞われないよう、行けてなかったスポーツジムでなまった体をほぐし、夜はお家でゆったりと映画鑑賞でもしようと、動画配信サービス「U-NEXT」で目を付けていた本作を鑑賞。

　本作は昨年2023年の夏休みにアマプラで鑑賞した心霊ドキュメンタリーである『三茶のポルターガイスト』のまさかの続編ということで、完成度としては今一つだったものの、やっぱりオカルト大好きの僕としては観ない手はないだろうと鑑賞してみた次第です。

　信じるか信じないかはあなた次第―

　今回の感想もやっぱりこんな感じですかね。オカルトライターの角由紀子が、心霊現象が頻発すると有名なスタジオ“ヨコザワプロダクション”に再び潜入、数々のポルターガイスト現象や謎の腕ニョロニョロ頭ニョキニョキの現象を目の当たりにし、心霊現象に否定的な学者さんを迎え入れてあーだこーだと検証していく。

　今回も、あまりにもハッキリと映っているので、ホントかよ！？ウソくせぇーなんて感想は想像できますし、こりゃスゲー！と信じる人もいるでしょう。そこはね、観る人に委ねるといった感じでしょうね。

　そんな僕が感じた本作の感想は以下の3つです。

１．やはり信じるか信じないかはあなた次第

２．やはり心霊ドキュメントとしては今一つ

３．やはり角由紀子姐さんは素敵

　基本的にやってることは前作とほぼ変わりません。今回も角姐さんをはじめとした撮影クルーたちがヨコザワプロダクションに潜入、数々の心霊現象について、トリックか否かを検証していくというもの。今回はより心霊検証としてのスタンスになっていましたね。

　今回は前作よりも多めにやってまーすとばかりにポルターガイスト現象が頻発するし、手や頭もカメラにハッキリと映ってる。ダンサーの後ろで蠢く謎の人間もハッキリと映ってるし、ラストシーンの定点カメラにも天井からハッキリと逆さまの人間が降りてくるシーンがあるし、ハッキリと映り過ぎて逆に作り物臭さも否めない。

　今回の見どころは、心霊現象に否定的な年配の学者と角姐さんたちとの喧々諤々としたやり取りですかね。頭の固い学者のムリヤリな理屈に反論するも、頑として受け付けようとしない学者のありがちなやり取りが展開される。なんかあまりにもテンプレどおりのお堅い学者だったので役者っぽいなーという気もしないでもない。

　今回は逆に作り込み過ぎ感があった感じだったので、ドキュメンタリー映画としてはこの加減が難しいところですね。