「インシディアス序章」　★★☆～シリーズ中いちばんパンチに欠けるイマイチホラー

※※※　注意　※※※
　「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
　これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2016』の掲載にあたって」

シリーズ中いちばんパンチに欠けるイマイチホラー

★★☆

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（2015年／アメリカ／93分／Insidious: Chapter 3）

【　製作　】
ジェイソン・ブラム
オーレン・ペリ
ジェームズ・ワン

【　監督　】
リー・ワネル

【　出演　】
ダーモット・マローニー
ステファニー・スコット
リン・シェイ
リー・ワネル
アンガス・サンプソン

【あらすじ】

高校卒業を間近に控えたクイン(ステファニー・スコット)は、一年半前に母リリーを亡くし悲しみに暮れていた。そんなある日、母との霊界交信を求め、クインは霊能者エリーズ(リン・シェイ)のもとを訪れる。エリーズは鬱病の夫を一年前に亡くして以来、仕事から離れていたが、クインに同情し話を聞くうちに彼女が霊に取り憑かれていることに気付くのだった。その後、クインは演劇学校のオーディションの帰りに車に撥ねられ重傷を負う。3週間後、クインは退院するが家に戻った後も奇妙な現象が続出。クインの父ショーン(ダーモット・マローニー)は、エリーズに助けを求めるが、取り憑いた悪霊の強さにエリーズは除霊を途中で投げ出してしまう……。

【コメント】

　2011年に公開の『インシディアス』、そして2014年公開の『インシディアス第2章』に続く、人気ホラーシリーズ待望の第3弾！・・・と言いつつも本シリーズ、日本ではイマイチ人気がないのか、正統なパート3である本作は1週間限定公開という憂き目に逢い、ひっそりと公開されてとっととDVD化されてしまった残念な作品です。
　なんだかんだでシリーズを観ちゃっている僕としては、とっととTSUTAYAに陳列されていた本作を手に取り、さっそく鑑賞してみた次第です。

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シリーズ中いちばんパンチに欠けるイマイチホラー

　う～ん、なるほどね～。こりゃ確かにひっそりと公開されて終わってしまうわけだ。シリーズ中でもいちばんパンチに欠けるイマイチなホラーでしたね～
　本作は“チャプター３”としながらも、シリーズ通して登場している霊媒師エリーゼが人助けのために霊能力の封印を再び解くまでの過程が描かれていて、二人組の助手との出会いも盛り込まれたむしろ“エピソード0”といったほうがしっくりくるものです。おおまかな流れはこれまでのシリーズと大体同じで、ウリ？になっている“彼方の世界”ももちろん登場しますが、全体を通してもどうも大人しめで、ビックリドッキリなホラーの醍醐味が感じられない。前2作と違って随分と地味な印象でしたね。

監督がジェームズ・ワンからリー・ワネルへ

　なぜこんなにも地味な印象になってしまったかというと、考えられるのはやっぱり監督の交代でしょうね。
　正統派ホラーなら右に出る監督はいないというくらいテクニシャンな監督ジェームズ・ワンが、本作では製作に回り、これまでのシリーズの脚本を担当していたリー・ワネルがメガホンを取っているわけですが、本作を観るとやっぱり違いが歴然ですね。改めてジェームス・ワン監督は見せ方・怖がらせ方を熟知しているな～と感じます。
　リー・ワネルは監督としてはまだまだですね。

“チャプター４”あるか？

　そんなわけで、僕的にはシリーズ中もっともインパクトに欠けるインシディアスだったと思いますが、今後、いわゆる“チャプター４”があるかどうかが気になるところ。日本ではイマイチでも本土アメリカでは鉄板の大ヒットのようですからね。十中八九ありうるどころか、５，６くらいまで行っちゃう可能性も無きにしも非ず。
　まあでも、僕としては『死霊館２』のほうが非常に楽しみですがね。

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