「マギー」　★★☆～視点は良いが劇的に退屈

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。　これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2016』の掲載にあたって」

視点は良いが劇的に退屈★★☆

【あらすじ】

　感染するとゾンビ化する壊死性ウイルスがアメリカ全土で流行している中、田舎町に住む16歳の少女マギーはこのウイルスに感染してしまう。

　マギーの父ウェイドは、家出したマギーを捜し出し家族のもとへと連れ帰るが、日に日にゾンビ化していくマギーを前に、なすすべもなく見守るしかなかった。

　そして、マギーとウェイドに決断の時が来る―

【コメント】

　１０月に入り、企業は下期に突入ということで、僕の勤める会社も下期スタートにバタバタしており、僕自身もなにかと仕事に追われて切羽詰まった毎日を送っております。

　そんな中でも映画鑑賞は忘れず、今日も仕事帰りにTSUTAYAに寄りDVDをレンタルしたわけですが、本作は前々から観ようと思っていた作品で、あのシュワちゃんがお送りするゾンビものという変わり種。もともと劇場公開時に観ようかと思っていたものですが、劇場館数がことのほか少なく、ひっそりと終わっていった映画ということもあって、今回レンタルして観た次第です。

視点は良いが劇的に退屈

　うーん、退屈だな～。ぶっちゃけ、つまんねーなー。

　TVドラマ『ウォーキング・デッド』のヒットもあって、いろんなタイプのゾンビ映画が作られてしかりですが、本作は、ゾンビ出た怖いの王道タイプのゾンビホラーではなく、家族がゾンビになったときの哀しみと絆といったドラマ部分に視点を置いていて、ポイントとしてはとても良いと思うんですが、なにぶん全体的にグダグダダラダラと話が進むもんだから退屈でしょうがない。マギーが徐々にゾンビになっていく過程以外は大した展開がなく、シュワちゃんが肉体を駆使してゾンビの大群と大立ち回りなんて場面も一切なし。

　脱アクションを目指したのか、シュワちゃんには珍しい家族愛をテーマにしたドラマ映画だし、パパとしてのシュワちゃんは新鮮ですが、ゾンビものなんだし、もうちょっといろいろと盛り込んでもよかったんじゃないかなと感じずにはいられませんね。

　そんなわけで、ゾンビものでは珍しい家族愛をテーマにしたホラードラマで、もしかしたら『ウォーキング・デッド』をちょっと意識したものだったかもしれませんが、もっとドラマチックな展開が欲しかったところ。まあ、シュワちゃんも製作に関わっているので、本作の視点に魅力を感じたのは間違いないでしょう。今後、こんなドラマ系ゾンビものが増えるかもしれませんね。