「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
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【あらすじ】
夢を追いかける人たちであふれるアメリカ、ロサンゼルス。
女優を目指すミアは、カフェで働きながらオーディションを受け続けているが、落ちてばかり。方や、自分の店を持って本格的なジャズを演奏するために場末のバーでピアノを弾いているセバスチャン。ふたりは出会い、恋に落ち、互いの夢に向かって歩む。
しかし、生活のためにセバスチャンはポップミュージックの道へ、ミアは一人芝居の舞台が大失敗。二人の心は次第に離れていく―
【コメント】
さてさて、本土アメリカでも日本でも何かと話題の本作。米アカデミー賞の最有力候補と言われつつ惜しくも受賞を逃した本作ですが、何はともあれ、こんな話題作を見逃す手はないだろうと劇場に向かうも、劇場は満員御礼で予約できず。結局、1週遅れでいつもの「立川シネマシティ」で鑑賞できました。まあでも満員でしたな。
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美しくて切ないラブストーリー
うむ、久しぶりのミュージカル映画、堪能させていただきました。やっぱイイな~ミュージカルは。中には「なんで突然歌いだすの?」なんて、ミュージカル映画そのものを否定するようなこと言う輩もいますが、やっぱり歌って踊ればワクワクするし、観てるこっちもハッピーな気分になれる。本作しかり、ミュージカル映画にハズレなし!と改めて感じましたね。
本作は、ふたりの主人公の美しい純粋なラブストーリー、そしてふたりが挫折をしながら夢を叶えていくサクセスなストーリーが展開され、その夢を互いが叶えたのと引き換えに切ないラストが待っているという、ミュージカルならではの心躍る楽しい展開の中に涙なしでは観られない怒涛のクライマックス。なるほど、アカデミー有力候補と言われても頷ける貫禄ある堂々としたミュージカル映画でしたね。
欲を言ってしまうと、僕的には想像を超えるものではなかったというのが正直な感想。まあ、ラブストーリーものがちょいと苦手というのもあるし、耳に残る音楽もあまりなかったかな。
ちなみに、僕のミュージカル映画の最高峰は『雨に唄えば』です。
ライアン・ゴズリング&エマ・ストーンの映画映えするカップル
いやしかし、主演のライアン・ゴズリング&エマ・ストーンのふたりのカップルは、まさにラブストーリーとしてはうってつけな映画映えするカップル像でしたね~
2011年に観た『ドライヴ』では寡黙で激しいドライバー役、先に観た『ナイスガイズ!』でコミカルな演技を見せたかと思えば、本作では真逆の爽やかハンサム青年。エマ・ストーンも愛着が湧く無邪気な顔立ちで、まさに二人は理想のカップルのように見える。
そんなふたりが切ないラストで見せる、“本当に叶えたかった夢”のラッシュが本当に美しくて切なくて素晴らしい。この二人じゃなければ本作は成立しなかったんじゃないかと思うくらいの理想的なカップルでした。
音楽映画を撮らせたら抜群のデミアン・チャゼル監督
本作の監督デミアン・チャゼルは、一昨年鑑賞したド根性JAZZ映画『セッション』も監督した人で、いま音楽映画を撮らせたら右に出る者はいないんじゃないでしょうか。面白かったですからね~『セッション』。
『セッション』と比べると本作はややマイルドではありますが、音楽の使い方はどちらも素晴らしい。そいうや、『セッション』で鬼コーチを演じていたJ・K・シモンズも本作に出てましたね。ちょっとしか登場してませんが。
そんなわけで、本作の大ヒットでデミアン・チャゼル監督は一流監督の仲間入りですね。次も音楽系の映画になるのかは定かではありませんが、次回作が楽しみな監督の一人となったのは間違いないです。
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【2017年度 Myランキング】(3/5時点)
本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
まだ暖かくならないな~
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
2位:愚行録 ★★★★
6位:
7位:
8位:
9位:
10位:
次点:
(ワースト)… ★★☆以下が基準
2位:お嬢さん ★★☆
3位:
<その他ランク外一覧>
本能寺ホテル新宿スワンⅡドクター・ストレンジナイスガイズ!咲 -Saki-ラ・ラ・ランド
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