「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

【あらすじ】
伝説の三助の孫であり、“絶対舌感”という特殊能力を持つ朝永蘭丸。
旅の道中、甕棺墓光と宮沢寛治と再会、“鬼灯村”に足を踏み入れる。その村では、玄武岩が多い土地柄で温泉で村おこしをしようと試みていたものの、黒水が出はじめ、さらには語り継がれていた“子殺しの温泉”という曰くつきの悪評もあった。
そんな中、陥没地帯で謎の死体が発見されたことから、伝説の真実が明るみになっていく―
【コメント】
さて、ゴールデンウィークがスタートの昨今、地元への帰省前にいつものTSUTAYAでなんか借りようかなと物色していたところ、発見したのが本作。
本作は、堤幸彦演出によるテレビドラマ「神の舌を持つ男」の映画版ということですが、放送当時その存在自体を全然知らなかった(というかほとんど話題になっていなかった)ので、劇場公開時観たいなーとは思っていたもののスルーしていました。
そこで、テレビドラマのDVDを全巻レンタルし詳細を把握したうえで、改めて本作を観ようと思っていたので、ここでやっと観ることができるとレンタルした次第です。
(C)2016 RANMARUとゆかいな仲間たち
うん、まあ面白かったですよ。この手の悪ふざけドラマは好みなので十分に楽しめました。堤幸彦の原点であり真骨頂といったところでしょうか。
簡単にディテールを説明しておくと、向井理演じる“舌”でなんでも成分を分析できる草食系青年と、古物商であり二時間サスペンスヲタの木村文乃、宮沢賢治好きのただのおっさん佐藤二朗の不快な仲間が各地の温泉場で繰り広げるコメディサスペンスもので、いわゆる二時間サスペンスドラマのパロディ的要素が詰め込まれたものです。
ドラマしかり本作しかり、全編において堤幸彦節、要するに悪ふざけがてんこ盛りなので、笑えるか否かは相性次第といったところ。僕は「TRICK」の熱烈ファンだったので、この手のものは大好きゆえに楽しめたというところはあります。まあでも、テレビドラマ放映時でもさほど話題にならなかったこのコンテンツが、なんで映画化されたのかというのは分かりませんがね。
僕が思うに、“「TRICK」の二匹目のドジョウ探し”といったところに落ち着くのかと。あの時の栄光よもう一度、似たようなドラマでもう一発当てたい、そういった思いが本作には込められているんじゃないかと察しますね。少なくともこれでは残念ながら当てることはできなさそうですが。
個人的にはもう一回「TRICK」の新作を観たいなーと思う今日この頃です。
(C)2016 RANMARUとゆかいな仲間たち
【2017年度 Myランキング】(4/29時点)
本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
GW帰省。
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
2位:愚行録 ★★★★
4位:チア☆ダン ★★★★
5位:暗黒女子 ★★★★
(ワースト)… ★★☆以下が基準
1位:グレートウォール ★★
<その他ランク外一覧>
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