Quantcast
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1593

「フリー・ファイヤー」 ★★★~思ったより普通のアクションコメディ

※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。

 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2017』の掲載にあたって」

 
思ったより普通のアクションコメディ
★★★
Image may be NSFW.
Clik here to view.
(C)Rook Films Freefire Ltd/The British Film Institute/Channel Four Television Corporation 2016/Photo:Kerry Brown
 
(2016年/フランス・イギリス/90分/Free Fire
 
【 製作総指揮 】
マーティン・スコセッシ
 
【 監督 】
ベン・ウィートリー
 
【 出演 】
ブリー・ラーソン
アーミー・ハマー
キリアン・マーフィ
シャルト・コプリー
ジャック・レイナー
サム・ライリー
マイケル・スマイリー
バボー・シーセイ
エンゾ・シレンティ
ノア・テイラー
 

 

【あらすじ】

 

 1978年、アメリカはボストンのとある倉庫。

 クリスとフランク率いるギャングは、銃の買い付けのためジャスティンとオード仲介のもと、ヴァーノン率いるギャングと取引する。穏やかに取引が終わるかに見えたが、些細な揉め事から交渉がこじれ、果ては壮絶な銃撃戦へと発展してしまう。

 銃弾が飛び交う倉庫の中で、誰が生き残るのか―

 

 

【コメント】

 
 僕は、劇場に行くと必ず鑑賞対象のパンフレットを購買するとともに、劇場内にある映画のチラシも持って帰ります。いわゆるコレクションみたいなもんですな。
 そんなチラシを眺めて「これは公開したら観に行こう」なんてことも少なくなく、本作もチラシコレクションから「こりゃ面白そうだ!」と観に行ったわけです。
 ちょいとB級臭がありつつも、御大マーティン・スコセッシが絡んでいるとなれば、こりゃ観ない手はないだろうと、夜の「新宿武蔵野館」に足を運んだ次第です。
 

 

Image may be NSFW.
Clik here to view.

(C)Rook Films Freefire Ltd/The British Film Institute/Channel Four Television Corporation 2016/Photo:Kerry Brown

 
 
思ったより普通のアクションコメディ
 
 うん、まあ可も不可もなく。期待値をちょいと上げ過ぎたのか、思っていたよりも無難で普通のアクションコメディでしたかね。
 本作は2016年のトロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門で見事観客賞を受賞した作品で、確かにワンシチュエーションながらも全編ハイテンションで、銃弾とユーモアが飛び交うよくまとまったB級ものだと思います。1970年代のスタイルも悪くなく、1時間半というコンパクトな上映時間も良い。ただ、やっぱり日本人にはこのテイストは合わないのかも知れませんね。欧米独特のユーモアもピンとこないし笑いもまばら。それに思ったほどドンパチの楽しさ痛快さは感じない。
 まあ、お金もさほどかかってないしB級としてみれば悪くないかと思います。でもDVDでも十分な感じですね。
 
 
『ルーム』とはまた違ったブリー・ラーソン
 
 本作のキャスティング自体はよかったと思います。それぞれのキャラが立っていて見どころがある。ひとりひとりにインパクトがあって面白いです。
 紅一点であるジャスティン役であるブリー・ラーソンですが、最初全然分からなかったんですが、パンフを観て昨年観た『ルーム』の母親役と知ってちょっとびっくり。『ルーム』では一人の息子の母親として迫真の演技を披露していましたが、本作ではギャングの一員として銃を構える姿がカッコいい。そういや、先に観た『キングコング 髑髏島の巨神』にも出てるんですよね。
 改めて、いろんな役をこなせる女優なんだなと、今後の活躍が大いに期待できるアクトレスだと思います。
 
 
ベン・ウィートリー監督が追及したリアリズム
 
 本作を作るにあたり、監督であるベン・ウィートリーはアメリカ国内で実際に起こった銃撃事件についてかなり綿密に調査したんだそうです。
 本作を観ると分かると思いますが、人間はたとえ銃で撃たれて臓器を失うくらいの重傷を負ったとしても、そうそうあっさり死なないそうです。普通の映画であれば、銃で撃たれるとバタリとあっさり絶命してしまうのが常ですが、実際は苦しみ悶絶しつつもコロリと死ぬわけではないと本作では伝えていますね。
 確かに、その痛さたるや本作からは伝わってきますね。さすがに銃で撃たれた経験はないし、一生そんな経験はしたくないですが、銃社会ならではのリアリズムを追求したといったところでしょう。
 
 

Image may be NSFW.
Clik here to view.

(C)Rook Films Freefire Ltd/The British Film Institute/Channel Four Television Corporation 2016/Photo:Kerry Brown

 

 

【2017年度 Myランキング】(4/29時点)

 

 本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。

 GW9連休にしたかった。

 

(ベスト)… ★★★☆以上が基準

 

  1位:沈黙 -サイレンス- ★★★★☆

  2位:愚行録 ★★★★

  3位:パージ:大統領令 ★★★★

  4位:チア☆ダン ★★★★

  5位:暗黒女子 ★★★★

  6位:イップ・マン 継承 ★★★☆

  7位:ザ・コンサルタント ★★★☆

  8位:マグニフィセント・セブン ★★★☆

  9位:サバイバルファミリー ★★★☆

 10位:キングコング 髑髏島の巨神 ★★★☆

  次点:SING シング ★★★☆

     

     

     

     

  (ワースト)… ★★☆以下が基準

 

  1位:グレートウォール ★★

  2位:トリプルX:再起動 ★★☆

  3位:ゴースト・イン・ザ・シェル ★★☆

 

 

<その他ランク外一覧>

本能寺ホテル新宿スワンⅡドクター・ストレンジナイスガイズ!咲 -Saki-お嬢さんラ・ラ・ランドスレイブメン特捜部Q Pからのメッセージパッセンジャームーンライトハードコアバーニング・オーシャンRANMARU 神の舌を持つ男 鬼灯デスロード編フリー・ファイヤー


 

『フリー・ファイヤー』の公式サイトはこちら

 

 

 

 

Image may be NSFW.
Clik here to view.
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村
 
Image may be NSFW.
Clik here to view.
映画 ブログランキングへ

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1593

Trending Articles