「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
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【 原作 】
西村寿行
福山雅治
チー・ウェイ
ハ・ジウォン
國村隼
竹中直人
倉田保昭
アンジェルス・ウー
桜庭ななみ
池内博之
TAO
トクナガクニハル
矢島健一
田中圭
ジョーナカムラ
斎藤工
吉沢悠
【あらすじ】
大阪の製薬会社“天神製薬”で顧問弁護士を務めるドゥ・チウは、会社のパーティの翌朝、自宅のベッドに女性の死体を発見、殺人の容疑をかけられてしまう。
現場から逃走を図ったドゥ・チウは、自分を罠にはめた真犯人を探すべく行動、同時にはみだし刑事・矢村は事件に疑惑をもちつつドゥ・チウを追う。
そして、事件を追ううち、次第に事件の裏に隠された陰謀が明るみになっていく―
【コメント】
さて、今回はひっさびさの登場・ジョン・ウー監督のサスペンス・アクションを鑑賞。いや~なんかホント久しぶりだなージョン・ウー。90年代は『ブロークン・アロー』や『フェイス/オフ』、『M:I-2』なんかでハリウッドで大ヒット飛ばしてたのに、「レッドクリフ」シリーズ以降パタリと音沙汰がなくなったもんで、ファンとしては久々の登場で楽しみでしょうがなかった本作です。
しかも今回は、日本を代表して福山雅治が主演ということで期待値は高まるばかり。さっそく「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。
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ジョン・ウー節炸裂ながらチープさが目立つ
うーむむむ・・・こいつぁちょっと厳しいな~。確かなジョン・ウー節は炸裂しているものの、展開や細かな場面でチープさが目立つな~。ファンとしては、「あれ、ジョン・ウー腕落ちちゃったか?」と、ちょっと哀しくなっちゃう作品でしたね。
本作に往年の確かなジョン・ウー節はありましたね。ド派手な銃撃戦から二丁拳銃、スローモーション、男と男の友情や義侠心、そして象徴である鳩までも登場するので、これぞジョン・ウー!という感じはします。しかしながら、肝心のストーリーが非常に安っぽくB級感がハンパない。事件の真相もちょいとぶっ飛び過ぎだし、クライマックスの銃撃戦アクションも無理やりすぎる。
細かい場面でも安っぽい部分が多くて、せっかくの豪華キャストが演出のせいで全然生きてなかったのが非常にもったいない。おそらくは、原作を大幅に改変したものになっていると思いますが、ジョン・ウーがもはや過去の人間になってしまったような気がして残念な出来でしたね。
まだまだ若々しい福山雅治
とはいえ、W主演で本作に主演した福山雅治は、御年48歳でありながらまだまだ若々しくてアクションにも違和感はありませんでしたね。まあ、もともとアクションのイメージはあまりない福山雅治ですが、スマートでイケメンだし、カッコよく撮られていましたね。アクションのキレでいけば、共演していた倉田保昭のパワフルさには遠く及びませんがね。
アクションのキレでいけば、むしろ女殺し屋の二人のほうがさすがのキレキレアクションを見せつけていましたね。しかも、片っ方のアンジェルス・ウーはジョン・ウー御大の娘という。どうりでアクションシーンが多いわけだ。愛娘をカッコよく撮ろうという魂胆ですな。まあでも、それに相応しいキレキレなガンアクションは見せてましたね。見た目は残念ながら・・・ですけど。
それでも観たいジョン・ウー映画
そんなわけで、往年のジョン・ウー節は垣間見れたものの、内容のチープさに少々残念な出来だったほんさくでしたが、なんだかんだ言っても、やっぱり僕はジョン・ウー映画が大好きなのは間違いないです。
高校の時に観た香港映画の傑作『男たちの挽歌』以来、御大の作る映画には男同士の友情や義侠心という、いまじゃ古臭いテーマが根底にあって、その古臭さが僕にはたまらないんです。今そんな男男したアクションってありませんから。
御大ももう71歳ですが、まだまだ男臭さを前面に出したジョン・ウー作品を生み出してほしいです。『男たちの挽歌』のような熱いアクションが観たいですね。
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【2018年度 Myランキング】(2/10時点)
本作は、本年度のワースト3中1位(暫定)にランクイン。
まだまだ寒いなー
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
1位:
2位:
3位:
4位:
5位:
6位:
7位:
8位:
9位:
10位:
次点:
(ワースト)… ★★☆以下が基準
1位:マンハント ★★☆
2位:
3位:
<その他ランク外一覧>
キングスマン ゴールデン・サークルジオストーム咲 Saki 阿知賀編 episode of side-A祈りの幕が下りる時デトロイト羊の木
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