「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
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マイケル・シャノン
リチャード・ジェンキンス
ダグ・ジョーンズ
マイケル・スタールバーグ
オクタビア・スペンサー
【あらすじ】
1962年、冷戦時代のアメリカ。
政府の極秘研究所に清掃員として勤める声が出ないイライザは、とある日、研究所に持ち込まれた生物を目撃してしまう。それは、アマゾンの奥地で神として崇められていた凶暴な“半魚人”だった。
半魚人に魅了されたイライザは、半魚人とコミュニケーションを取るうちに心が通い始めるが、軍人のストリックランドの命により、解剖することになってしまう。
何とか助けようとイライザは奮闘するが、一方で半魚人は虐待によって次第に弱っていく―
【コメント】
さて、3月という各企業バタバタの年度末、御多分に漏れずうちの会社も大忙しの毎日を送っております。
そして、映画の殿堂ハリウッドでは今年も米アカデミー賞の発表があり、今回は見事作品賞を含む4部門で受賞を果たした本作を鑑賞。『パンズ・ラビリンス』などダークファンタジーなら右に出る者はいないギレルモ・デル・トロ監督ということで、公開前から非常に楽しみにしていた作品です。
公開当初、劇場が満席で観れませんでしたが、一週遅れですが「MOVIX昭島」に足を運んだ次第です。
(C)2017 Twentieth Century Fox
デル・トロ監督十八番の良質ダークファンタジー
いや~良かった!デル・トロ監督の本領発揮といったところでしょうか、戦下の中で繰り広げられる大人のおとぎ話、良質なダークファンタジーでしたね。
戦争が激化し国民の不安が募る中で、ピュアな心を持つ女性が体験するファンタジックな世界。『パンズ・ラビリンス』もそうですが、ヴィジュアル的にも少々エグイシーンが多く、今回はエロいシーンも多い。とはいえ、そんなダークな中で繰り広げられるからこそ、動物の壁を越えたピュアなラブストーリーが光り輝き美しく映えていますね。
ストーリー的には、それこそ『パンズ・ラビリンス』と似た展開だったなーとは感じましたが、それでも本作はアカデミー作品賞という堅苦しさとは違う、万人の人たちが十分に楽しめる作品だったと思います。
サリー・ホーキンスの体当たり演技
本作は、なんといっても主人公イライザ役を演じたサリー・ホーキンスだからこその作品ですね。言葉が話せずオドオドとした感じだったイライザが、半魚人との愛のために軍に立ち向かうという強さを見事に演じていましたね。
とにかく本作では惜しみなくヌードを披露しているし、バスルームでのオ〇ニーシーンや半魚人との愛のまぐわいまで、体当たりで本作に挑んでいるのが分かります。
そういえば、『パディントン』で心優しい母親役を演じていたりしてますので、優しい愛情を持った役にはピッタリの女優ですね。
なぜアカデミー作品賞を受賞したのか?
しかしながら、正直本作が今年度のアカデミー作品賞を受賞した時は「ん?」と感じたのも事実です。僕は先に観た『スリー・ビルボード』が受賞するだろうと睨んでいたからです。いかにもな賞レース向け作品でしたから。
そんな中で、本作のようなファンタジックな映画が受賞するのは珍しいこと。一体どこが受賞ポイントだったのか?と考えましたが、おそらくは昨年鑑賞した『ムーンライト』と同様、社会の中で虐げられている存在の苦悩と力強く生きるさま、そして愛、そんなところだったんじゃないかなーと思います。
言葉が話せない主人公イライザは言わずもがな、半魚人も軍の実験動物としてあらゆる苦痛を強いられる。そんな二人に芽生えた愛と、愛のために奮闘する姿、悲劇的だけど輝かしい未来がある終わり方。露骨に差別発言を続け何かと非難を浴びているトランプ大統領時代と、昨今問題になっている女優に対するセクシャルハラスメント問題が絡み合っての受賞だったんじゃないかと僕は感じます。
(C)2017 Twentieth Century Fox
【2018年度 Myランキング】(3/11時点)
本作は、本年度のベスト10中1位(暫定)にランクイン。
年度末に仕事溜め過ぎた・・・
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
1位:シェイプ・オブ・ウォーター ★★★☆
4位:
5位:
6位:
7位:
8位:
9位:
10位:
次点:
(ワースト)… ★★☆以下が基準
1位:マンハント ★★☆
2位:
3位:
<その他ランク外一覧>
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