Quantcast
Channel: そんなことより恋をしろ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1593

「デス・ウィッシュ」 ★★★~イーライ・ロス迷走中?

$
0
0
※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。

 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2018』の掲載にあたって」

 
イーライ・ロス迷走中?
★★★
(C)2018 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved.
 
(2018年/アメリカ/107分/Death Wish
 
【 監督 】
イーライ・ロス

 

【 原作 】

ブライアン・ガーフィールド

 

【 出演 】
ブルース・ウィリス
ビンセント・ドノフリオ
エリザベス・シュー
ディーン・ノリス
キンバリー・エリス
カミラ・モローネ
ボー・ナップ
 

 

【あらすじ】

 
 犯罪も無法都市シカゴ。
 救命外科医のポール・カージーは、愛する妻と娘とともに平穏で幸せに満ちた家庭を築いていた。しかし、ポールの留守中、3人組の強盗が襲撃し、妻を失い娘は昏睡状態に陥ってしまう。
 警察の捜査は一向に進展せず怒りの限界を超えたポールは、自ら銃を手に取り、街にはびこる悪に立ち向かっていく。
 ポールの姿は、フードを被った謎の男としてたちまちSNSに拡散し、一躍メディアの注目の的になる。そんなとき、家族を襲撃した3人組の身元が分かり、ポールの復讐が始まる―
 
 

【コメント】

 

 さて、今回は大好きな監督イーライ・ロス待望の新作を鑑賞。いや、本作の1週間前に同監督で『ルイスと不思議の時計』なる作品が公開されてますが、そこは今回スルーの方向で。

 なんてったって、「う~ん、マンダム」で有名(ネタが古杉)な故チャールズ・ブロンソンの代表作『狼よさらば』のリメイクですからね。テレビのロードショーでよく観てましたよ、この「デス・ウィッシュ」シリーズは。衝撃作ですよね。とりわけ僕は『スーパー・マグナム』が好物です。

 ともあれ、これがイーライ・ロス監督で、しかもブルース・ウィリス主演でリメイクとなれば観ない選択肢などあるわけがない。さっそく「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。

 

 

(C)2018 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved.

 

 

B級感あふれるリベンジ・アクション

 

 うーむ、あと一歩。このB級感あふれた仕上がりに使い古されたリベンジ系のアクション。鉄板のアクション映画なので僕はそれなりに楽しめましたが、もうひとスパイス欲しかったのが正直なところ。まあでも良しとしましょうかね。

 ブロンソン版の『狼よさらば』と比較すると、主人公ポール・カージーが家族のためのリベンジという割には随分とライトな感じで、妻を殺され娘をこん睡状態に落とした悪党許すまじという悔しさや気概がイマイチ伝わってこないのが残念なところ。SNSの動画で一躍ダークヒーローとして祭り上げられるわけですが、SNSが絡んでくるとどうにもポップな感じになってしまって単なるガンアクションものになってしまっていて、ポール・カージーの心の闇が伝わってこない。もっとウェットなリベンジものを期待していただけにちょっと肩透かしだったかなと。

 まあでも、ブロンソン版を忘れて純粋なB級リベンジアクションとして観ればそこそこ楽しめるかと思います。

 

 

イーライ・ロス迷走中?

 

 本作の残念だったところは、いまいちイーライ・ロス監督の味が出てなかったところ。イーライ・ロスの味といえば、言わずもがな目をそむけたくなるような容赦ないゴア描写に他なりませんが。

 デビュー作の『キャビン・フィーバー』しかり、「ホステル」シリーズしかり、そして『グリーン・インフェルノ』しかり、彼の真骨頂はエグすぎるくらいエグいゴア描写だと僕は勝手に思っていますが、『グリーン・インフェルノ』がコケて以来、スリラーものやSFもの、そして本作のようなアクションものに手を付けて他の可能性を見出している最中なのかもしれません。ぶっちゃけて言うと迷走中というところですかね。

 とはいえ、本作にあった自動車整備工場のシーンが唯一彼らしいらしいエグい場面といえますね。ほんの数分のシーンですが、忘れてないぜ!というアピールはしているシーンだったと思います。リベンジが全部あの手のものだったらかなりキツいデス・ウィッシュでしたね。

 

 

観たかったスタローン版『デス・ウィッシュ』

 

 本作の再映画化にあたっては、けっこう製作側でも迷走していたらしいですね。最初にリメイクを宣誓したのが何を隠そうあのシルベスター・スタローン御大。監督・主演を兼ねるということだったのですが、結局頓挫。観たかったな~スライ版の本作。いやでも筋肉ムキムキのポール・カージーというのもなんだかな~。ポール・カージーはどこにでもいる一般市民だからこそ共感するキャラですからね、スライが演じていたら一体どうなっていたんだろう。

 そんなわけで、ブロンソン版のようなシリーズ化についてはちょいとビミョーな感じですが、また観てみたいのも正直な感想。続編に期待したいところです。

 

 

(C)2018 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved.

 

 

【2018年度 Myランキング】(10/20時点)

 

 本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。

 西日射して部屋が暑い。

 

(ベスト)… ★★★☆以上が基準

 

  1位:孤狼の血 ★★★★☆

  2位:アベンジャーズ インフィニティ・ウォー ★★★★☆

  3位:デッドプール2 ★★★★

  4位:万引き家族 ★★★★

  5位:カメラを止めるな! ★★★★

  6位:バッド・ジーニアス 危険な天才たち ★★★★

  7位:シェイプ・オブ・ウォーター ★★★☆

  8位:アントマン&ワスプ ★★★☆

  9位:空飛ぶタイヤ ★★★☆

 10位:インクレディブル・ファミリー ★★★☆

  次点:銀魂2 掟は破るためにこそある ★★★☆

     殺人者の記憶法 ★★★☆

     累 かさね ★★★☆

     

     

  (ワースト)… ★★☆以下が基準

 

  1位:パンク侍、斬られて候 ★

  2位:ザ・プレデター ★☆

  3位:ザ・リング リバース ★☆

 

 

<その他ランク外一覧>

キングスマン ゴールデン・サークルジオストーム咲 Saki 阿知賀編 episode of side-A祈りの幕が下りる時デトロイト羊の木マンハントスリー・ビルボードサニー/32今夜、ロマンス劇場でグレイテスト・ショーマン悪女 AKUJOブラックパンサー15時17分、パリ行き去年の冬、きみと別れちはやふる-結び-マザー!リメンバー・ミートレイン・ミッションレッド・スパローダンガル きっと、つよくなるパシフィック・リム アップライジングレディ・プレイヤー1いぬやしきラプラスの魔女ランペイジ 巨獣大乱闘フラットライナーズ恋は雨上がりのように戦狼/ウルフ・オブ・ウォー勝手にふるえてろDESTINY 鎌倉ものがたり探偵はBARにいる37 WISH セブン・ウィッシュネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!ダークタワーハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー不能犯ジュラシック・ワールド 炎の王国人狼ゲーム インフェルノ未来のミライガーディアンズジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングルミッション:インポッシブル フォールアウト検察側の罪人マジンガーZ INFINITYSUNNY 強い気持ち・強い愛犯罪都市MEG ザ・モンスタートゥームレイダー ファースト・ミッション時間回廊の殺人響-HIBIKI-イコライザー2インシディアス 最後の鍵クワイエット・プレイスナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-アンダー・ザ・シルバーレイクデス・ウィッシュ


 

『デス・ウィッシュ』の公式サイトはこちら

 

 

 

 

 

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村

 
映画 ブログランキングへ

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1593

Trending Articles