「メイズ・ランナー最期の迷宮」　★★～ただただ長いだけ

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2018』の掲載にあたって」

ただただ長いだけ★★

【　原作　】

ジェームズ・ダシュナー

メイズ・ランナー3:最期の迷宮 (角川文庫)

1,037円

Amazon

【　出演　】ディラン・オブライエン
カヤ・スコデラーリオ
トーマス・ブロディ＝サングスター
キー・ホン・リー
ローサ・サラザール
パトリシア・クラークソン

【あらすじ】

　巨大迷路から脱出したトーマスらは、世界災害対策本部“WCKD”の手から逃れるも、仲間のミンホを救うためWCKD本部に潜入しようと画策する。

　トーマスやミンホらは、人類滅亡の危機にさらした“フレアウイルス”の抗体をもつ最後の生き残りであり、ミンホはワクチンを作るためにWCKDから過酷な人体実験を強いられていた。

　WCKD本部である高層ビルに潜入したトーマスらはミンホ、そして人類を救うことができるのか―

【コメント】

　さて、今回行きつけのTSUTAYAでレンタルしてみたのは、2014年公開『メイズ・ランナー』、2015年『メイズ・ランナー２砂漠の迷宮』に続くティーン向けSFスリラー三部作の完結編である本作。本土アメリカでは大ヒットしたにもかかわらず、日本ではさっぱりでしたな。

　そもそも一作目を観た僕の感想が「ハンガーゲーム」シリーズの亜種ということで、２以降はお決まりの展開っぽかったので劇場で観ないと宣言していわけですが、若干の興味もあったのでとりあえず観とこうかなと、わざわざ先立って２を観てから本作に挑んだ次第です。

　はい、思ったとおり。いかにもティーンのアメリカンが好きそうな、ティーンのヤングなやつらによるレジスタンスと、世界を牛耳る巨大な組織WCKDとの最後の戦いがメインとなった完結編。初期の設定であるメイズ（迷路）はどこへやら、既視感アリアリのレジスタンスものに終始していて、結局完結編っていつもこういう展開になっちまうわけねと。超大作感はありますが、僕にとってはただただ長いだけ。ヒジョーに退屈な映画でしたね。

　まあ、そもそも２もさほど面白いわけではなかったし、いきなりゾンビみたいな奴らが登場するわ、ウイルスがどうたらと、もはやウリだったはずの巨大迷路なんてもうどうでもよくなってしまってる。あそこからの脱出というワンシチュエーションの設定が面白いポイントなわけで、レジスタンスVS黒幕のドンパチは正直求めていないわけです。無理やりこじつけるとすれば、２は砂漠が巨大迷路、本作はWCKDの高層ビルが巨大迷路ということになるんでしょうけどね。

　そういった意味で、「ハンガーゲーム」シリーズも完結編は未だ観るのをためらってます。どうせ本作と同じような展開なんだろと。でも、こういうのはティーンのアメリカンが好きなんでしょうね。